大工職(主に既存建物)が出来る人が居なくなりましたね
おはようございます。3月に入り日の出が早くなってきましたね。
さて、お題の通り大工職、既存建物の構造を手掛けられる人が居なくなってます。
軽微なリフォーム、床や壁の内装模様替えや水回り、外壁屋根関係は出来ても構造に手が付けられる大工と言うのが壊滅状態です。
ウチでも私自身が出来ますが、うちの職人さんだけだと心もとない状態です。
外部から大工さんを読んだ場合などは殆ど居ません。リフォーム工事が出来る程度です。
10年位前までは「墨付けや丸太の隅出し、加工教えて」や「差しがねの使い方教えて」などの相談がありましたが、最近は全く無い。
それもそのはずで、最近の建物は墨付けなしの「プレカット」で規格の部材を取りつけるだけで技術が「軽んじられてます」。これでは技術者は育ちません。
加えて「大工」と言う職種に魅力を見いだせなくなり人がどんどん居なくなっています。
新築はそれでも工場技術の発達で建てることは出来続けるでしょう。
既存建物は?地震で半壊以下のお宅も全て建て替えなのか?
全て建て替えならば都市計画的には最新の構造基準になるので万々歳ですが、
それでいいのか?
先週末、最近千葉県沖で地震が頻発しているのもあり、私が手掛けさせてもらったお宅何件かに注意喚起や地震が起きた場合は建物内の「何処に避難が一番安全か」を今一度確認のために声掛けしてきました。
耐震補強工事を手掛けてまして、軽微なリフォームのお宅でも極簡易ですが建物の形状、構造を見ております。モチロン、御依頼があれば耐震診断に進むケースもあります(お客さんから相談された場合)が、私自身「耐震補強工事に後ろ向きな考えもあります」。
そりゃどう考えても最新の基準で建てたほうが地盤から基礎、構造まで安心ですよね。ですがそれには相当の金額が掛かりますし、今の建物に「思い入れがある」方もおります。
そこで既存の建物をキチンと治せる「技術者」が必要なんです。
ま、そんな事を私個人が嘆いても仕方が無く、自分の手が届く範囲をしっかりやるだけなんですが…